私はスノーボード、スケートボード、モトクロス他、様々なアクションスポーツの映像撮影からキャリアをスタートし、その後12年間テレビCMのディレクターを務め、トヨタ、ホンダ、アディダス、ニューバランス、パナマの観光CM等他、数々の作品を手がけました。
2009年2月より「ファイディング・ジョー」製作に着手し、キャリアをスタートして以来、最高の経験となっています。
私は、人生の大きな転換期に必ずジョセフ・キャンベルの作品に影響を受けてきました。常にキャンベルの著書から発見したコンセプトやアイデアに恩恵を受け、特に「千の顔を持つ英雄」に導かれて「ファイディング・ジョー」の映画監督をするまでに至ったのです。
きっかけは2009年にキャンベルの「神話の力」がテレビで特集されているのを観た際に、もっと映像やコンセプトの解説があったらより深く内容を理解できたのに、と思ったことでした。それが「あ、そうか!」という気づきの瞬間であり、映画を作らなければならないだろうと直観しました。
この作品はジョー・キャンベルの伝記ではありません。これは全ての物語が人間であることの意味はどういうことだ伝えているかを探求したものです。
映画の中では、キャンベルが言う「英雄の旅」が一体どんなもので、もっと重要なことに、自分にとってどんな意味があるのかを深く追求していきます。古代の神話を現代の視点で捉え、古代と現代の物語から私たちが学べるレッスンを抽出していきます。
私が映画監督になった理由は、この映画そのものです。この映画が私の人生を豊かにしたように、皆さんの人生をより豊かにすることを願ってみません。